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ここでは、医療用レーザーを用いた目の下のたるみ治療について解説しています。レーザー治療の種類や機器ごとの特徴・効果・リスクなどもまとめましたので、ぜひとも参考にしてください。
レーザーを用いた目の下のたるみ治療は、施術時間がおよそ30~45分程度で、治療中の痛みは機種にもよりますが基本的に少ないとされています。また、施術後のダウンタイムもあまりなく、メスを使わないため傷跡が残る心配もありません。メイクや洗顔も一般的に施術当日から行えますが、場合によっては腫れや赤みが生じることもあり、アフターケアをしっかりと行うことが大切です。
なお、レーザー治療では「即時効果」と「遅延効果」という2つの効果によって、たるみの改善を目指します。
施術直後から現れる効果で、レーザーによって真皮組織のコラーゲンが熱反応を起こし、リフトアップ作用が望めます。持続期間はおよそ3週間ほどです。
即時効果が落ち着いた後、1ヶ月~半年ほどをかけてコラーゲンの生産が促進され、肌にハリが生まれていきます。個人差があるものの、通常のレーザー治療では一度の治療の持続効果が3ヶ月~半年程度とされるため、治療効果を長くキープしたい場合は定期的に施術を繰り返すことが理想的とされています。
サーマクールは、アメリカのソルタメディカル社製のレーザー治療器であり、真皮層へ高周波(RF)を照射して熱反応でコラーゲンを収縮、さらにその産生を増進させます。アメリカFDAに認可され世界中で使用されていますが、通常のサーマクールは目の周りへ使用できず、目元専用に開発された「サーマクールアイ」だけが目の下に使用可能です。
術後48時間以内のひきしめ効果と、術後3ヶ月~半年の間でさらなるひきしめ効果
30分
6ヶ月
ほぼなし(個人差あり)
人によって2~3日の赤みやほてり、また60代以降では治療効果がない場合もあり
ウルセラシステムは高密度超音波によって、肌の下にある筋肉へダイレクトに熱エネルギーを照射し、筋肉を引き上げることで顔や目の下のたるみを改善する治療です。外科手術にも匹敵する効果がありながら短時間で治療が完了し、ダウンタイムもほとんどないなど、「切らないフェイスリフト」として人気を集めています。
術後直後から、およそ2ヶ月程度をかけて徐々にひきしめ効果
40~60分
半永久的(加齢による変化はあり)
ほとんどなし
人によって皮膚の赤みやほてり
シネロン・キャンデラ社のePlusは、顔表面の光治療(フォトRF)、しわ治療のモチーフIR、そして波長700~2000nmの赤外線(IR)と高周波(RF)を組み合わせたたるみ治療「サブライム」という、3種の治療を複合して行える美容レーザー機器です。複数の治療効果を同時に得られる上、ダウンタイムがほとんどない点でも注目されています。
術後すぐに効果あり
20分
3ヶ月~半年
ほぼなし(個人差あり)
人によって皮膚の赤みやほてり
イタリアのDEKA社製のスマートサイドスクエアを使って、炭酸ガスフラクショナルレーザーを点状照射し、皮膚表面に極小の穴を開けて肌の再生を促します。世界的歌手マドンナが利用していることから「マドンナリフト」とも呼ばれ、さらに目元にも使用可能にしたものが「マドンナアイリフト」です。
術後すぐ、さらに4~6週間おきに3~5回の継続治療で効果増
1回30分(経皮麻酔使用)
治療期間終了~1年程度
術後数日は赤みや腫れがあり、治療後2日目頃から10日間程度のかさぶた
当日の洗顔や入浴は禁止、治療期間中の日焼けは厳禁
ルートロニック社が製造している、532nmと1064nmという2種類の波長の光を、ショートとロングの2種類のパルスで照射可能な治療機器です。アメリカFDAの認可を取得しており、ロングパルスによって肌深部にレーザーを照射してコラーゲン産生を活性化しつつ、皮脂腺を攻撃して皮脂分泌を抑えることで肌の新陳代謝を促進させます。
術後すぐに効果はあるが、2~4週間ごとに10回程度の照射が効果的
10~30分
治療回数と体質によって異なる
ほぼなし(個人差あり)
施術後1週間は刺激の強い化粧品の使用が禁止、また日焼け対策も必要
特許技術「3DEEPテクノロジー」を搭載した、高周波(RF)リフトアップ機器です。目の周りや顔、首など広い範囲のたるみ治療に使える上、ダウンタイムや痛みがない点でも人気を集めています。RFによって肌の深部へ到達した熱エネルギーがコラーゲンの再構築を促進させ、術後から時間経過ごとにひきしめ効果が現れていきます。
術後すぐに効果があるが、メーカーは一定期間ごとに合計6回の治療を推奨
30~60分
治療期間終了~数ヶ月
ほぼなし(個人差あり)
治療の前後1週間は非ステロイド系抗炎症薬の使用禁止、眼球上へは施術不可
Vビームレーザーは、595nmという赤色に最も吸収されやすい波長の光であり、血管内の赤血球に特化して作用します。また設定によってメラニン色素にも吸収され、皮膚深部の線維芽細胞を刺激して肌再生を促進させます。他組織にダメージを与えにくいため、たるみやシミ治療といった保険外診療だけでなく、血管腫治療など保険診療にも用いられます。
施術内容と体質によって異なる
一般皮膚科:5~15分程度
美容皮膚科:30分程度(顔全体)
施術内容と体質によって異なる
一般皮膚科:7~14日程度の内出血班(紫班)
美容皮膚科:3~7日程度の腫れ
内出血班の発生、保険診療では火傷や色素沈着のリスクあり
Cutera Xeo(キュテラ ゼオ)はアメリカFDAの承認を受けたレーザー医療器であり、パーツを変更することで「タイタン」や「ジェネシス」など様々な治療に利用可能です。タイタンは水に吸収されやすい1100~1800nmの近赤外線で細胞内の水分へ熱を伝え、ジェネシスは1064nmのロングパルスYAGレーザーで真皮層へ作用します。また、永久脱毛や爪白癬治療などにも使用可能です。
施術内容によって異なる
施術内容によって異なる
施術内容によって異なる
施術内容によって異なる
施術内容によって異なる
※梅田・心斎橋フェミークリニック公式サイト,「サーマクールアイ」 https://www.femmy-umeda.com/list/anti/therma_eye/(2019年8月8日参照)
※高須クリニック公式サイト https://www.takasu.co.jp/
※桂仁会クリニック公式サイト,「ePlus(イープラス)」 https://keijinkai.jp/menu/eplus/(2019年8月8日参照)
※いそのかみ皮フ科公式サイト,「マドンナリフトとは」 ]http://www.isonokami-hihuka.com/madonnalift(2019年8月8日参照)
※いなみや皮フ科クリニック公式サイト,「レーザーピーリング」 http://www.inamiya.jp/med_biyo_laserpeeling.html(2019年8月8日参照)
※肌クリニック大宮公式サイト,「エンディメット」 http://www.e-hifu.jp/endymed/(2019年8月8日参照)
※日比谷皮フ科クリニック公式市後,「Vビームレーザー」 https://www.hibiya-skin.com/subject/vbeam.html(2019年8月8日参照)
※苗穂レディスクリニック公式サイト,「CUTERA xeo(キュテラ ゼオ)」 https://www.naeboladies.jp/cuteraxeo(2019年8月8日参照)
銀座・品川・東京にあるクリニックの中で、「口コミ広場」サイトの口コミ評価が最も高く、切らない施術メニュー(脱脂術・脂肪注入・レーザー・ヒアルロン酸)を取り扱うクリニックをピックアップしました。口コミ評価の調査期間は2019/4/22~2019/4/26。調査内容は優位性を表すものではありません。
掲載している治療法は保険適用外の自由診療です。自由診療は全額自己負担となります。症状・治療法・クリニックにより、費用や治療回数・期間は変動しますので、詳しくは直接クリニックへご相談ください。
また、副作用や治療によるリスクなども診療方法によって異なります。不安な点は各クリニックの医師に直接確認・相談し、治療を検討することをおすすめします。